
ご案内の後、即日の内に僕は大聖堂の騎士に転勤となりましたので……」 口がよく回る
性格の悪いやつらとばかり付き合ってきたせいか、いつの間にか僕もろくでもない人間側に近づいているのがよくわかる
簡単に言えば、パリンクロンとかノスフィーあたりの詐欺師に寄ってきてる
あなたも好きかも:夫 パチンコ「……ほ、本当に知らないのですか?」「はい
あなたも好きかも:4号機 打てる店最後に別れたのは……グリアードの港です
あなたも好きかも:スロット 一時間で何回転それ以降は何も……」「港……
むむむ……」 グリアードと言えば、この連合国と全ての国を結ぶ港だ
こう言っておけば、キリストがどこに行ったのかなんて、そうそう追いようがない
「さて……僕から話せることは話しました
久しぶりに姉様の元気な姿を見られて、僕は安心しましたよ
そろそろ僕は失礼したいと思います」 仕事で忙しい振りをして、僕はヘルヴィルシャイン家から逃げようとする
できれば、姉様には僕や主の関係のないところで、相応の幸せを掴んで欲しいものだ
その僕を姉様は呼び止める
「ライナー、最後に一つ
ディア――使徒シス様のことで、何か知っていませんか?」「シス様……? 確か、『北連盟』に寝返ったと聞きましたが……」 聞きなれない名前を耳にして、僕は正直に答える
確か彼女はキリストの仲間だったはずだが、姉様とも交流があったのか……?「いえ……詳しく知らないのならいいのですわ
ちょっとだけ気になっただけですから」 ちょっとだけとは思えなかったが、深く追求してこようとはしなかった
主のパーティーに手が届かないことに越したことはない